理念が共有されているところは優良な施設である可能性が高い

「理念」の重要性について

転職の理由は人それぞれ違いますが、転職先を探す際は条件だけでなく介護施設が掲げている「理念」にも注目してみてください。理念はその施設の行動指針です。どのような点に重きを置いているのかがわかります。

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優良な施設ほど理念がしっかりしている

スタッフ全員が同じ方向を向くために必要

理念は想い

どの介護施設でも「理念」を掲げていますが、理念とはその介護施設が最も大切にしていることを言葉としてまとめたものです。方針や指針と言い換えた方がわかりやすいかもしれません。理念を明確に掲げているところは、経営陣だけでなく現場のスタッフもその想いを共有しているため全員が同じ考えで仕事に携わっています。しかし、理念がしっかりしていないところはスタッフの考えが1つにまとまらずバラバラになっているため働いているスタッフはもちろん、利用者の満足度を大きく下げてしまう可能性があります。なぜなら、「最初に対応してくれた人の話に共感したから決めたのに実際は違った」とミスマッチを感じてしまうからです。

理念がバラバラだとどうなるのか

理念が共有されていない施設は介護のやり方にも統一性がありません。人によって対応の仕方が変わるため、新しく入職した人は正しいやり方がわからず振り回されてしまうでしょう。しかし、理念が浸透している施設はスタッフ全員が同じ方向を向いているため、介護のやり方に統一性があります。振り回されることはありません。スタッフやホーム長が入れ替わってもサービス内容や介護のやり方が大きく変化することはないのです。
ただし、理念が掲げられていても現場に浸透していなければ意味はありません。形だけのもので誰も意識していなければ理念がないのと同じです。介護に対する考えは1人ひとり違うため、まとまりがなくバラバラになってしまうでしょう。仕事にも大きな影響が出てしまいます。

共有されていないと不満がたまりやすい

介護施設の理念はホームページやパンフレットに明記されていることが多いので、転職を考えているのであればまずは理念に共感できるかどうかを確認してください。ただし、理念があっても中身が伴わず言葉だけになっている場合もあります。理念は介護のやり方や利用者との接し方、レクリエーションの内容などの行動に反映されます。
例えば、「笑顔で1人ひとりに寄り添った介護を」といった理念が掲げられていても、スタッフが仏頂面で利用者と接しているようなら理念が徹底されているとは言えません。
理念と現場の働き方が食い違っている場合は、スタッフも何かしらの不満を抱えている可能性が高いです。理念に共感して入職したものの目的が達成されないため心の中に不平や不満がたまり、それが行動に反映されてしまうからです。施設が提唱している介護が実践されず、他のスタッフに振り回されてしまうだけなので気持ちが収まらずストレスも溜まってしまいます。

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